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たぬき来訪

たぬき来訪_d0034796_16511014.jpg 弱ったタヌキがやってきた。若い女性が毛布にくるんで抱いている。「道路脇の溝で動かなくなっていたんです」 うちには、怪我をした野生動物が一時的に運び込まれ、野生動物を扱ってくれる動物病院に連れて行くことになっている。(普通の動物病院では断られます)4つ足の動物で人間に抱かれてやってくる動物は、たいてい助からない。でも、このタヌキ妙にきれいだなぁ。若いし、怪我もしていないし。何で動かなくなったのだろう??とはいえ、動かないので檻に入れて一時あづかりしていたら、たぬき来訪_d0034796_1713540.jpg「キャー」事務所内に叫び声が響いた。事務の女の子が固まって、立ちつくしている。「たっったぬきが・・・檻から出てますー!」なんと、檻のふたをちゃんと閉めていなかったらしい。タヌキは立ちつくしている。もうろうとしつつ、必死に逃げようとしているらしい。でも、また抱き上げてあっさり檻に収まってしまった。やっぱ助からないのかなぁ・・・。
 病院に連れて行ったら、タヌキさんはどうやら脳しんとうを起こしていたらしい。交通事故で、頭を打って溝にうづくまっていたのだろう。しばらく療養して、森に返されることになった。よかったよかった。
 それにしても本当にたくさんの動物が道ばたで死んでいる。里に下りて畑を荒らす動物も異常に増えてきた。本来摩擦を嫌う動物が人を襲い始めている。本当に心配なことだ。動物と人間がうまく一緒に住めるようになるにはどうすればいいだんろう?豊かな森を取り戻すこと、動物を知ること、優しい街づくりをすること・・・。
by hutan-orang | 2006-04-14 17:49
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