大蔵流茂山狂言の人たちは、それぞれ素人の人に狂言を教える教室を持っています。そして、習っている素人さんは、狂言会で本物の衣装を着て本物の桧舞台にたって自分の練習の成果を発表します。(ピアノの発表会みたいなもんかな)
今日は、七三の会(ひちみのかい)。この素人狂言会、出る人は衣装代だの舞台代だの結構なお金が必要だけど、見る側は無料で一日中狂言見放題。普段はお金のいるプロの演技も三幕ぐらいはあるお得なものとなっています。私も、毎年出ていたけど今年は観客。兄弟子たちの発表目当てに京都まで出かけた。 U田さんとT田さんの組み合わせで「竹生島参」。たった1ヶ月の練習で仕上げたとは思えないほどのでき。でも、時々せりふを忘れてのが面白い。ストーリーは、主人に黙って竹生島参に出かけた太郎冠者、御参りの話をする代わりに黙って行ったことを許してもらう。でも、適当な作り話のせいで話が続かなくなり主人にやっぱり怒られてしまうと言う話。T田さんはまり役でよかった。 A川さんとM鍋さんそしてO越さんの「炭塗」。男の役を女がやり、女の役を男がやった狂言らしい配役。あーこの狂言、ほんとに面白かったなぁ。話は、男が女にサヨナラを言いに行く、すると女は嘆き悲しむが泣いてる涙は、皿に入れたお水であることを太郎冠者が見つけてしまう。そこで、いたずらを思いついた太郎冠者、水の入った皿を墨の入った皿とこっそり入れ替える。別れのプレゼントに男が渡した鏡を見て、女はビックリ仰天!と言う話。 男が女役をして、身悶える様子や役にしっかりはまった三人がしっかりした舞台を作って、プロの演技も顔負けの面白い舞台だった。会場も大受け!大体が失敗で笑いをとるのが素人発表会だけど、この演目は演技で笑いを取っていた。あー面白かった! 外人さんの巻き舌「棒縛り」や4歳の子どもが出てる舞台など色々あるのも楽しい。 でも、やっぱり見るよりでる方が楽しいなぁ。数年後、子どもと一緒に舞台に立とうかな。
by hutan-orang
| 2006-07-30 21:18
| 狂言の話
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